絶版中文書!!宋詩研究の最高峰!! 全宋詩 全72冊揃!! 北京大学出版社 検:中国古典文学/陸游/屈原/杜甫/欧陽修/王安石/蘇軾/黄庭堅/陸游

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商品詳細 中国の詩の流れには二つの大きな山があります。ひとつは唐の詩、李白や杜甫、そして白居易など有名な詩人たちが活躍し、日本文学にも大きな影響を与えました。もうひとつが宋の詩です。宋詩は唐詩よりも作者の数はほぼ4倍、残っている作品数も圧倒的に多く、詩の内容は多様多彩、唐詩とはひと味違う魅力的な作品が少なくありません。さらにまた、宋詩には、作者や作品についての情報がたくさん残されているために、多くの場合、調べれば調べるほど作詩の事情等はかなりの程度まで把握することが可能です。すなわち、宋詩の鑑賞は唐詩に比べるとより深い鑑賞ができるということです。 北宋初期〕 北宋初期の詩壇では、晩唐の李商隠が学習と模倣の対象として尊重され、楊億、劉、銭惟演らを代表とする「西崑体」が流行しました。その詩は、単に同僚と応酬し、閑適の生活を描写するために書かれたもので、措辞は華美ですが内容は空疎です。しかし彼らの地位が高く、また当時の朝廷の科挙の試験が詩によって人材を採用していたという事情により、この詩風は半世紀の長きに及び影響を及ぼし続けました。当時、「西崑体」に反対し復古を主調した人々に、柳開、石介、王禹、穆修らがいます。しかし、理論に創作の実践がともなわず、当時の文壇のあり方を根本的に変えることはできませんでした。王禹はこの時期における最もすぐれた詩人で、唐の白居易や柳宗元に学ん平易な詩を作り、一定の影響を及ぼしました。
〔北宋中期〕 欧陽修は宋代の「詩文革新」運動の指導者であり、一代の文宗です。彼は韓愈を尊崇し、尹洙、梅堯臣らと鼓舞しあって、当時の風潮に反対し、韓愈を手本とし、平易で質朴な古文と詩を書き、次第に詩文革新運動の勢力を形成しました。当時欧陽修と共同で詩文革新を推進した人物としては、政治革新の代表者である范仲淹及び欧陽修の同輩である梅堯臣・蘇舜欽・尹洙らがおり、それ以外にも、直接あるいは間接に彼の薫陶の下で成長した王安石、三蘇父子のような一群の作家がいます。彼らは現実主義のすぐれた伝統を継承発展させ、唐人に学んでしかもそれを変化させ、「西崑体」の詩風を一掃し、宋詩を、内容が充実し、明解流暢なものにし、質朴清新で健全なものへと発展させました。欧陽修の指導する詩文革新運動によって、宋詩はその風格を確立し、真に新たな局面を切り拓いたと言えるでしょう。 王安石と蘇軾は、いずれも欧陽修の門下から出ています。王安石は宰相の地位にまで至り、人々の生活の苦しみを表現し、時弊を指摘し批判する詩を多く書いています。晩年宰相を辞任した後で金陵に隠居すると詩風は一変し、その絶句には精密な彫琢が施され、意境は高遠であり、歴代の評論家に称賛されています。蘇軾は文学史上まれに見る大詩人です。彼は才気が横溢し、その詩、詞、散文は行雲流水のように自由自在で、宋詩第一の偉人と呼ぶにふさわしい人物です。蘇軾の詩は内容が豊富で風格は多様であり、当時と後世に大きな影響を及ぼしました。
〔北宋後期~南宋初期〕 北宋後期の詩壇では、黄庭堅、陳師道の開創した「江西詩派」が一世を風靡し、張耒などごく少数の詩人以外は、ほとんどがその影響を受けました。黄庭堅は蘇軾の門下で、「蘇門四学士」の一人です。彼の詩には独特の風格があり、形式技巧の上で工夫を凝らすことを重視し、陳腐を捨て通俗に反し、奇抜を好み生硬を尚びました。そして多数の追随者を擁し、一つの声勢ある詩歌の流派を形成しました。これを「江西詩派」といい、その影響は南宋の初期にまで及んでいます。なお北宋から南宋への過渡期の詩人としては、陳与義が知られています。やはり江西詩派に数えられる詩人ですが、風格は流暢で、黄庭堅、陳師道とは一線を画します。
〔南宋中期〕 陸游は、南宋の詩人の中で最も傑出した人物であり、「愛国詩人」として有名です。彼の詩は屈原・杜甫などの憂国の伝統を継承し、内容は豊富多彩です。彼はまた中国文学史上において最も多作な詩人でもあり、今日では約9300首が現存しています。南宋中期の比較的著名な詩人には、尤袤、楊万里、范成大があり、彼らは陸游と共に「南宋中興四大家」と併称されました。尤袤の詩はその多くがすでに散逸し、現存するものはごくわずかしかありません。楊万里と范成大の詩は陸游には一歩譲りますが、それぞれに特色があり、当時にあっては相当な影響を及ぼしました。楊万里は「誠斎体」の「白話詩人」として、范成大は「四時田園雑興」を代表作とする「田園詩人」として、それぞれ知られています。
〔南宋後期〕 南宋後期の比較的影響があった詩派には、「四霊派」と「江湖派」があります。「四霊」とは、趙師秀(字は霊秀)、徐照(字は霊暉)、徐(字は霊淵)、翁巻(字は霊舒)の四人のことで、彼らがいずれも永嘉の人であるため、「永嘉の四霊」また「永嘉派」ともいいます。彼らの作詩は晩唐の詩人賈島・姚合を規範とし、「江西詩派」に反対することを目標にかかげ、推敲と彫琢を重視し、野逸清痩な情趣を追求しました。近体詩、特に五言律詩に専念しました。四霊の影響を受けて発展した「江湖派」は、杭州の書商陳起が刊刻した『江湖集』によって名づけられました。劉克荘、戴復古、方岳はその代表者です。彼らの多くは民間の小詩人ですが、見るべきものが少なくありません。
〔南宋末期~元初〕 南宋末期の愛国詩人には文天祥、謝枋得、鄭思肖、林景熙、汪元量、謝らがいます。その中では文天祥が最も傑出しています。これらの詩人たちの経歴や風格はそれぞれ異なりますが、いずれも宋がモンゴル(元)によって滅ぼされる時代に生まれあわせ、亡国の悲哀や慷慨を血と涙で書きつづり、宋詩のために有終の美を飾りました。

ご存じの方には多言ではございますが、その量と質からも、最高峰の宋詩全集でございます。大変入手困難でございます。
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