淡海(板倉)槐堂 掛軸 竹石と梅蘭 二幅 箱入り 古筆 日本画 墨竹図 幕末明治

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奥座敷に掛けてあった淡海(板倉)槐堂の掛軸です。竹石と梅欄がそれぞれ描かれており、真作と思われます。当時の文人たちが好んで描いた画題と個性的な筆跡が独特の趣きを醸し出しており、幕末維新の激しい時代を生きぬき、静かに晩年を過ごす板倉槐堂の心情を窺い知る作品です。板倉槐堂(いたくらかいどう)淡海(板倉)槐堂(淡海緝 1823-1879)は、坂田郡下坂中村(現在の長浜市下坂中町)の下坂家出身で、幕末に京都で諸藩の勤王の志士と交わって活動した人物。漢詩や南画の名手でもあり、坂本龍馬が暗殺された当日に龍馬を訪ねて「梅椿図」を進呈したことも有名で、龍馬の血痕が付着したこの絵は、国の重要文化財に指定。また、槐堂が鳩居堂七代目を撮影した写真は、京都最古の写真として文化財に指定されている。淡海槐堂は、梁川星巌を師事して漢詩を学び、篆刻や書画にも才能を発揮。維新後は大津県参謀、宮内中録など官職に就くが、新政府と意見が合わず辞任。その後は静かに暮らし明治12年(1879)58歳で没。勤王の詩人・江馬天江(えまてんこう)は実弟。

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